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平成21年度全国高等学校総合体育大会 ソフトボール競技大会
第61回全日本高等学校女子ソフトボール選手権大会

浜松市立高等学校 堂々3位入賞!
僅差の試合を勝ち上がり、選抜の借りを返す大躍進で銅メダル!

イニングスコア



 
1回戦  1−0 VS秋田県立由利高校 
 浜松市立は0−0で迎えた6回表、相手守備の乱れに乗じ一死二塁から、五番赤澤が
 センターオーバーのタイムリーツーベースを放って先制。これが決勝点となり、投げ
 てはエース長谷川が1安打、8奪三振の完封で1回戦を突破した。
 由利は打線が湿り、得点に結びつけることが出来ずに惜敗。
 
2回戦 タイブレーカー10回  3−1 VS滋賀県立水口高校
 浜松市立・長谷川、水口・塚本両投手の投げ合いでタイブレーカーに突入。試合終盤
 に形を作ってきた浜松市立が9回、二番清水のピッチャー強襲ヒットで先制。同点と
 された10回には、タイブレーカー走者を三塁に進め、エース長谷川自らが左翼線を
 破るランニングホームランを放って2点を挙げ、勝利を手中にした。
 水口は、初回と7回の得点圏のランナーを返せなかったのが響いて2回戦敗退。
 
3回戦 タイブレーカー8回  2−1 VS山形県立上山明新館高校
 両チームともにランナーを出しながらも、あと一本が出ず、タイブレーカーに入った。
 浜松市立は8回、二番清水の送りバンドが守備の乱れを誘い、盗塁で一死二・三塁のチ
 ャンスに五番赤澤が殊勲のセンター前タイムリーを放って2点を先制。その裏の攻撃を1点に抑えて逃げ切った。
 上山明新館は4・5・6回に走者を三塁まで進めたものの、後続を断たれ惜しくも敗れた。
 
準々決勝  2−1  VS 星野高校(埼玉県)
 強豪・星野高校を相手に先制したのは浜松市立。初回、一番小木と三番松下のヒットと
 相手守備の乱れから1点を挙げた。5回には長谷川がヒットで出塁、送りバンドの後、
 小木の内野安打の間に代走仁田脇が好走塁で一気にホームを陥れた。
 星野は再三走者を出しながらも詰めを欠き、5回に1点返したもののあと一歩及ばなかった。
 
準決勝  0−1  VS須磨ノ浦女子高校(兵庫県)
 須磨ノ浦女子は序盤の好機を生かせず、中盤は快音も聞かれなかった。しかし6回裏に
 前川内野安打のあと、香山にタイムリーツーベースが飛び出し待望の先制点を挙げて、そのまま逃げ切った。
 浜松市立は須磨ノ浦女子・加藤を打ち崩せず、1安打に抑え込まれ、決勝進出はならなかった。
 
 
浜松市立高校 杉山啓二監督の談話
 クジ運にも恵まれたのかと思うが、1回戦から徐々に調子を上げられた。2回戦(タイ
 ブレーカー10回)、いつ負けてもおかしくない試合で競り勝ったのが大きい。選抜(
 1回戦敗退)の経験から、最終日まで残りたいと思っていたのがその通りになった事は、
 一試合一試合、僅差の試合をモノにしてきた選手みんなの成長の証しだと思う。
 大黒柱の長谷川が全試合を投げ切っており、さすがに今日あたりは疲れも出た。長打を
 2本も打たれるような事はなく、いつもの投球ではなかった。こういった大会では、や
 はり一枚(投手1人)だと厳しい。公立学校の意地があり、私学には負けたくなかった
 が・・・。新型インフルエンザで一週間休校となった影響は無いと思う。
 うちは足が無いので、いいピッチャーと攻撃力があれば、もう一つ勝ち進めるのでは?と思う。
 
浜松市立高校 長谷川朋子投手の談話
 自分の持ち味は、切れのいいストレートなので、変化球は主に見せ球で使ってきた。
 前日、高校野球で同郷の浜名が決勝で敗れたので、その分も頑張りたかったが・・・。
 静岡に帰れば、すぐに国体の予選の準備があるので、頭を切り替えて頑張りたい。
 後輩たちには、もう一度全国を狙えるようなチームを作ってほしいと思う。
 
浜松市立高校 応援席より(父母会の方々から)
 試合前には必ず石を拾うことを欠かさなかった。又、文武両道という学校の教育方針
 の下、赤点をとるとソフトボールをやらせてもらえないので、選手たちはみんな移動
 のバスの中などでも必死に勉強していた。キャプテンがチームを引っ張り、またキャ
 プテンのお母さんも父兄を纏めてくれた。朝は自主練習、夕方の練習は7時までと決
 まっており、本当に短時間に集中して取り組んだ成果が、試合本番でも生きたのでは
 と思う。これまでの練習、そしてこの大会で選手たちは人間的にも大きく成長した。
 後輩達には、先輩方が作ってくれた素晴らしい伝統を引き継いでいって欲しいと思う。